🍯おいしい蜂蜜の採り方🍯
現場での作業を終えて、無事に巣蜜の入った巣箱を持ち帰って来ましたか?
初心者なら、蜂に刺されず、スムーズに持ち帰れただけでも、第1ステージはクリアです。
では、ここからは、おいしい蜂蜜を濾して瓶詰するまでの工程について説明しましょう。
🍯蜜を濾す道具を準備する🍯
1:蜜濾し布とスチール台
蜜漉し布とは、蜂蜜の不純物を取り除いて、きれいな蜂蜜を取り出すのに欠かせない濾過用の布です。
オーガンジーやコットン、ネル、紙など、さまざまなものがありますが、私はナイロン製が丈夫で使いやすく、洗ってもすぐに乾くので重宝しています。重ねる際も簡単で、汚れ落ちも早いです。
また、以下のような園芸用のスチール台があると、
これに漉し布をかぶせて、下にボウルを設置、上に巣蜜の入った金ザルを置いて濾せるので、作業がはかどります。
なるべく背の高いスチールの方が、ボウルの中の蜜と漉し布が密着しないのでおすすめです。
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2: 圧搾機
ミツバチの群れが多く、一度に大量の蜜を濾さなければならないときは、
さすがに手絞りは無理でした。
それでこの圧搾機を購入したのですが、大量の巣が一気に処理できるうえに、残巣が円盤状になって残るので、そのままミツロウ作りへと移行でき、作業がスムーズでした。
養蜂場などで販売されているものは頑丈そうですが、10万円未満と高価です。趣味でやるぶんには、このくらいでいいかなと思いますね。果物の圧搾にも使えます。
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3:へら (スパチェラ)
濾した蜂蜜をボウルに移したり、手に付いた蜂蜜をこそぎ落としたり、かなり使い出が多いです。作業前に、1,2本準備しておきましょう。
サイズは、以下の画像のように、
蜂蜜を入れる瓶の口のサイズに合った小さなサイズのものもあれば重宝します。
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5:ボウルとザル
ボウルとザルは大小、いくつかそろえましょう。
蜜漉しの際に、スチール土台の下における大きさのものから、
ひとまずカットしたミツロウを並べて置いておくものなど、採蜜時期には、多くあれば重宝します。
ボウルは清潔な耐熱ガラス製がおススメ!蜂蜜の色を見分けるのにも役立ちます。
ザルは、しっかりした素材の金属製が清潔で長持ちします。ガラスとは別に、ボウルとセットになっているものをいくつか用意しておきましょう。
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6:使い捨てグローブ
意外と準備できていないのがグローブです。
巣を触っていると、中にいた蜜蜂に刺されることもありますし、巣の角が刺さって指が痛いことも。
サイズはぴったりがいいという人もいますが、
私は少し大きめで、作業中に、何度も外しては捨てて新しいのを使用するので、100均などでまとめ買いもあり。
必ず、アルコール消毒してから使用します。
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7: 蜂蜜保存容器
ありそうでないのが、この大容量で蜜も濾せるタイプの保存容器です。少々高額ですが、注ぎ口があるので、充填の際にも便利です。同様のペールがあれば、垂れ蜜や搾り蜜、群れの種類別、採蜜日などによって分けて保存することもできます。
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8:ガラス保存容器
こちらはダルトンのお洒落な保存瓶です。蛇口付きで便利です。少量ならこのくらいのサイズでも大丈夫です。
私は家族用など、すぐに使用する蜂蜜はこれで保存しています。ミツバチの巣のホログラムがデザインされたものもあり、蜂蜜が美味しく見えます。
お客様にお見せする際も、これなら見栄えも断然いいですからね。
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9:小分け用の瓶
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おすそ分け用、販売用など、多用途に使える瓶です。
各種サイズがあるので、お好みで。
10:ハニーディスペンサー
家庭用、卓上用のディスペンサーです。
逆さまになっているので、すぐに使えて便利です。
大きな瓶から少量ずつ移して使います。
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13: 糖度計
蜂蜜を販売する際は、必ず糖度を測りましょう。
正確なのはデジタルで、アタゴ社のものが精密で使用されている方が多いようです。高額なので、ひとまずアナログで、というのでも大丈夫。ただし、将来的にデパートなど、高級店でも自信をもって出荷できるという点で、デジタルはおすすめです。
瓶詰の前に必ず測ります。
蜂蜜の糖度が78度以上でないと、保存状態によっては発酵して吹きこぼれる恐れがあり、出荷はできません。
出荷するために、温めたり、除湿剤で糖度をあげる方がいますが、私はあまりおすすめしません。
熱を加えることで、蜂蜜の味が悪くなったり、加熱方法によっては不衛生になる可能性があるからです。また、独特の香りも損なわれてしまいます。
夏の糖度が低いサラサラの蜜もそれはそれで酸味があってほのかに蜜柑が香ったりし、美味しいので、できればそのまま味わう方がいいでしょう。販売はできなくても、差し上げる際は、冷暗所など、保存に注意されるよう一言添えると安心です。
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14:消毒用アルコール(食品可)
食品に直接スプレーできる、安全性の高い消毒用アルコールです。手やナイフ、へらなどの採蜜器具はもちろん、食器や瓶なども、使用前に必ず消毒しましょう。
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おいしい蜂蜜の第一歩
~蜜を濾す~
🍯蜜濾し作業1:巣箱の巣蜜に切り目を入れる🍯
まずは、持ち帰った衣装ケースの巣蜜を見てみましょう。
切り口から、たらたらと蜂蜜が垂れていますね。ですが、切られていない巣の表面からは、まったく垂れていないのがわかるでしょうか?
これは、蜜蓋(みつぶた)といって、ミツバチたちが蜂蜜を蓄えた後、ミツロウで蓋をして蜂蜜がこぼれないように保存をしているからです。この蜜蓋をされている蜂蜜は、夜間に濃縮作業を終えたもので、濃度の濃い美味しい蜂蜜の証拠です。写真の白い部分がそうです。濃縮作業を終えていない部分には蓋がありません。
採蜜の際は、この蜜蓋のある巣房にナイフ(蜜刀)で切り目を入れて、中の蜂蜜を採ります。
方法は簡単で、以下の図のように、巣房の中心から左右に1本ずつ、切り目を入れていきます。これをすべての巣房に対して行います。裏面も同様にします。
注意:巣蜜を採る場合は、この際、切れ目を入れずにその部分だけカットして保存しましょう。保存は必ず冷蔵庫で。長期は冷凍がおススメです。
🍯蜜濾し作業2:蜂蜜が垂れるのを待つ🍯
蜂蜜が垂れて、衣装ケースに溜まっていくのを待ちます。夏場なら早くて数時間、冬場なら1~3日を要する場合もあります。
🍯蜜濾し作業3:巣蜜を取り出して搾る🍯
ある程度、巣から落ちたら、巣箱から巣蜜を切り離し、アルコール消毒した清潔な金ざるに置いていきます。
これをビニール手袋をつけて手で絞るか、または、新品の洗濯袋に巣ごと入れて、圧搾機で搾ります。
搾りかすは、ミツロウづくりに使用するので、厚手のビニール袋に入れて、作業するまで保管しておきます。
搾った蜜は2番蜜として、最初の垂れ蜜(一番搾り)は別に保管しておきましょう。
🍯蜜濾し作業1:蜜を濾す🍯
垂れ蜜、搾り蜜は、ともに、濾し布で濾して、不純物を取り除きます。
私の場合は、数枚重ねて、完全に取り除いています。花粉などもビタミンやたんぱく質などのさまざまな栄養を含んでいるので、自宅保管や友人への贈り物には、わざと花粉が混じった風味豊かな蜂蜜を好んで使ったりします。
濾し布を使う際も必ずアルコール消毒してから、使いましょう。
清潔な容器に、濾し布を重ねて(お好みで枚数を調整)セットします。
上から静かに蜂蜜を注ぎます。なるべく気泡が出ないよう、静かに、低い位置から注ぐと泡が出にくくなります。
道具や手に付いた蜂蜜はスパチェラでキレイにこそぎ落とします。
スプーン1杯がミツバチ一生分の蜂蜜だと思えば、無駄にはできませんよね。
私は道具を洗うお湯をとっておき、顔を洗ったり、お風呂の湯舟に入れたりします。香りがよく、保湿効果があるので、しっとりしますよ。
🍯瓶詰🍯
贈り物に、販売用に必要な、蜂蜜の瓶詰作業は、重要な最終工程です。長期保存ができるように、しっかりと消毒した瓶に詰めましょう。糖度を測ることも忘れずに!
瓶は煮沸かアルコール消毒をし、充填して蓋をしてから、必ずもう一度全体をアルコール消毒して完了です。
充填の際は、必ず計量しましょう。まず瓶の重さを測り、最後に全体を測って瓶の重さを差し引き、ラベルに蜂蜜の重さを記載します。
スケールは必ずデジタルを使いましょう。
私はこの後、蓋にはテーピングをし、蓋が空かないようにしてすぐジップロックに入れるか、プレゼント用にラッピングしておきます。
蜂蜜は汚れを吸い寄せるので、瓶の汚れ防止のためにも必ずそのまま放置しないようにしましょう。
☕ ちょっと一息 ☕
さてさて、蜂蜜の瓶詰も終わったことだし、
ここらで一息、ティブレイクです。
最近、はまっているのがこのお茶。
ルイボスティです。
以前、ドクター取材をしていた際、
「世界で一番、健康に良いお茶」と教えてもらってから
注目していました。
実にたくさんの種類があるので、自分好みを見つけるのも楽しいです。
私はルピシアのオーガニックルイボスティが大好きで、ほかにも何種類は揃えて、その日の気分で楽しんでいます。
とにかく美味しいです!
もちろん、自家製の蜂蜜を入れて飲むとまた独特の味わいがあり、心身ともにリラックスできますよ♪
それに、女子には嬉しい、デトックス効果で肌も美しくなる、といわれています。
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