ミツバチの凍死を防ごう!
皆さん、いかがお過ごしですか?
12月に入り、寒さも一段と本格的になってきました。これからの時期は、寒波が来たり、雪が降ることもあり、ミツバチにとっては、長い試練の幕開けとなります。
ニホンミツバチは、野生なのでほとんどのことは自分たちで何とかしますが、
群れが小さい
勢いが弱い
十分な貯蜜が確保できなかった
など、さまざまな理由で、冬を越せなくなる群れもでてくるのも、事実です。
冬の寒さのなかで、巣内を一定の温度に保てない場合、群れは崩壊、凍死してしまうからです。
暖かい春がやってくるまで、群れが元気に過ごせるように、今できる冬対策を、しっかりやっていきましょう!!
冬のミツバチ。みんなで蜂球を作って巣箱を一定の温度に温めています。
冬越し対策は、段ボールや発泡スチロールなど、保温できる素材でOK!!
準備するもの
🐝ダンボール
巣箱の大きさより一回り大きいサイズを1群れに2つほど準備します。
ティッシュやロールなどが梱包されていた、比較的大きなサイズの箱をスーパーやドラッグストアなどで分けてもらうといいでしょう。できるだけ、しっかりした丈夫な箱を選ぶのがコツです。
🐝カッター
段ボールをカットする際に使用します。
🐝テープ
切った段ボールをつなぐための、幅広のしっかりした防水テープ。巣箱の大きさに合わない場合は、以下のように、段ボールをカッターで切って、巣箱に沿わせるようにしてサイズに合わせて再構成します。ぐるぐる巻いて、二重にしてもOK!! 工作力が花開くときです!
既成の箱にすっぽり収まるようなら、下の写真のように、巣箱の天井に、閉じた箱の底をひっくり返して被せます。
こうすると、天井部分がすっぽり覆われるので、雨よけや雪よけにもなります。この上に通常通り、波型の屋根を置いてください。
写真は、継箱をするために簡易で被せたので丈が短めですが、通常は、巣門ぎりぎりでカットしても良いでしょう。
箱の長さが足りない場合は、以下のように縦に重ねて、つなぎ目が剥がれないようにしっかりテープで固定します。雨がかからないように、蓋の部分をつないでスカート状にしてあげれば、より快適に過ごせるかもしれません。
また、下記のように、後方三方を覆って、前だけ出入りができるようにすると、より温かいです。群れの性格(横から出入りしていたり、囲いを嫌がる性質など)によって、臨機応変に対応してあげてくださいね!
上の巣箱は、群れが大きく、湿度も高いため、冬でも網の基台にしています。このため、下まで覆ってあげないと、下方から風が吹き込んできます。また、山の奥深くという環境も考慮し、両側に支柱を立て、屋根部分を2重に頑丈にしています。
🐝対策後は、定期的な見回りを!
保温対策をしたら、必ず、その後の様子を見に行きましょう。
雨風でテープが剥がれていないか、段ボールが風で飛ばされていないか、テープが剥き出しになってミツバチがくっついていないかなど、自分の仕業でミツバチに悪影響が出ていないかを、必ずチェックしてください。
🐝結露にも要注意!!
また、保温し過ぎによる結露にも注意してください。気密性が高まって巣箱の中が温まりすぎると、巣門から蒸気や結露による水が流れ出すことがあります。このような状態になった場合は、素材や方法を見直してください。がちがちにやるより、適度なゆるみ、も大切ですよ( ^)o(^ )
では、あなたの群れの健康を祈って、良い冬越しを!!