🐝養蜂女子のみつばち日記🐝

💛女子でも簡単にできる養蜂ノウハウを大公開💛  大好きなミツバチや蜂蜜のことを、女性ならではの視点で発信していきます💛

🐝アカリンダニ 予防と治療

 

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アカリンダニ(気管内)と本体

 ニホンミツバチを苦しめる、アカリンダニ

 

アカリンダニとは?

ミツバチの気管内に寄生し、体液を吸うダニ。

体長約150μm(1mmの1/6)と小さく、顕微鏡でないと確認できません。


気管が開いている生後2週間以内のミツバチに寄生し、成長したら気管外に出て他のミツバチに寄生し、増えていきます。

 アカリンダニに感染すると、以下のような症状が現れます!

このような症状が現れたら、すぐに検査機関で検査を受けましょう。感染していたら放置せず、すぐにメントール処方を行うなど、しかるべき対策をとりましょう。

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アカリンダニ感染症状(中部ニホンミツバチの会より抜粋)

 

アカリンダニ感染しないためには?

まずは、ダニや病気に強い群れを育てることです。

そのためには、

 

🐝適切な採蜜量を守る

群れの状態を見て、貯蜜量を見極める。時期が来ても巣箱が軽かったり、十分な貯蜜がないと判断した場合は、群れの存続を考えて、採蜜を見送るという判断も重要です。

🐝夏涼しく、冬温かな環境で育てる

人間でも同じですが、住まいの環境が良ければ、温度調整のための無駄な体力を消耗せずに済みます。そのぶん採蜜活動に時間を使うことができるので、蜂数も増え、群れも元気になります。以下のような場所に設置し、管理しましょう。

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 🐝ミツバチの栄養状態に気を配る

蜜源不足時期に給餌をしたり、えひめAIなどで健康に育てる。

 

給餌について

 

蜂蜜に砂糖が混ざるから給餌しない、という人がいますが、梅雨や夏場の蜜源不足の時期に給餌をせずにいると、抵抗力が落ち、病気への感染率も高くなります。

結果、貯蜜をすべて消費して採蜜できなかったり、群れが弱って倒れたり、逃去したりすることもあります。ミツバチを良く観察し、お腹がぺしゃんこになって痩せた蜂が目立つ、弱々しい蜂が目立つようになれば、SOSのサイン。

ミツバチに気持ちになって、必要と感じたときは迷わず砂糖水や蜂蜜で給餌をし、群れの回復をはかることを最優先しましょう。

 

必要な給餌の量は?

 

環境や群れの大きさもあり、一概には言えませんが、
試しに、約200cc~400ccをあげて、1~2時間で飲み切るようなら、数日続けて様子を見るのが良さそうです。給餌をしても手を付けない、飲み切らないときは中止し、様子を見ます。

 

🐝蜂蜜と同じ性質の「給餌用の糖液70~80度」の作り方

 

蜂蜜の糖度は、おおよそ70~80度。このくらいなら腐敗しずらく、結晶化もしないので短期間ならストックできます。といっても通常は給餌をするたびに作る方が私は新鮮でいいかなと思ってそうしています。

★ご注意!!
加熱時は、その場から離れず、やけどや吹きこぼれに十分注意してください。

 

【材料】


●上白糖   3kg
クエン酸 小さじ1杯
●粗塩    小さじ1/2杯

●水 600cc(砂糖1kgに対して約200cc)
●加熱後に加える水 1800cc(砂糖1kgに対して約600cc)

つまり砂糖1kgに対して約800ccの水で溶解することになります。


1. ケトルに600ccの水を入れ、上白糖とクエン酸を入れて軽く混ぜ、火にかける。

2.沸騰したら火を弱め、過熱を続ける。色がうす茶色に変化。

3.大きな泡で表面が覆われ、液に透明感が出てきたら、火をとめて自然に冷ます。
4.ケトルをに触れても大丈夫なくらいまで冷めたら、1800ccの水を少しずつ加えていく(冷めきらないうちに水を加えると爆発したように糖液が溢れ出すことがあるので注意!)。水は少ない方が糖度は高いのでお好みで調整してください。

 

えひめAI は、納豆菌、乳酸菌、酵母菌からなる菌液のことで、巣箱にスプレーすると、ミツバチがそれを舐めて、元気になります。

 

えひめAIの作り方はこちら 👇

 

creativewriting.hateblo.jp

 

 

🐝農薬や除草剤のない環境で育てる

農薬や除草剤を撒く田畑や果樹園のそばに巣箱を置かないことは重要ですが、やむなく設置された場合は、農薬散布時期や時間を確認し、その時間になったら給餌をして巣門を閉めるなど、蜜蜂が被ばくしないよう対策を取りましょう。

 

農薬や除草剤は、気軽に使うものではありません。蜜蜂だけでなく、人間も被爆するのをご存知でしょうか? 農業地帯でなくとも、住宅地のガーデニングなどで頻繁に農薬散布が行われている場合、農業地帯と同じあるいはさらに高度の被ばくを受ける可能性があるそうです。

 

*農薬の被ばくについては以下に詳しく書かれています。

http://www.maroon.dti.ne.jp/bandaikw/child/pest/pesexp.htm

 

🐝治療法 

現在、ニホンミツバチ養蜂家の間では、メントールでの予防と、蟻酸での治療が主流です。ただし、どれも決定打はなく、効果があって群れが元に戻った例もあれば、薬剤によって群れが消滅したり、逃去したりという思わぬ結果を招く場合も多々あります。

ですので、薬剤投与は自己責任で行ってください。

 

以下は、俵養蜂場のHPです⤵

 

 

こちらには、ビーラボクリニックがあり、寄生ダニ・病気対策指導など、獣医師によるミツバチ専門の診察と治療を行っています。

 

基本は、西洋ミツバチのミツバチへギイタダニ用に処方されていますが、最近、ニホンミツバチアカリンダニに、ギ酸パテが有効であるとの噂が広がって「注文」が殺到しているようです。

 

事実、ギ酸やチモールがダニに有効であることは事実のようです。

しかし本来は西洋ミツバチの大型寄生ダニ・ミツバチへギイタダニの駆除目的で使用している薬剤であるため、

 

1.小型のニホンミツバチへの影響はどうか?

2.重箱式で飼育している関係上、正確な群勢(群の大きさ)の判定がしづらい

3.薬剤の適量を正確に決めることが困難

 などの問題があります。


また、いずれも蜂へのストレスがある薬剤なので、投薬の結果、蜂群の逃去を招くこともあります。まずは少量から投与し、様子を観察しながら、薬剤の撤去あるいは増量を行うなど、飼育者自身の判断が求められるでしょう。

 

◎まずは以下の問診票に記載して送りましょう。

 

http://chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://tawara88.com/assets/contents/monshin.pdf

 

 

アカリンダニ発生時期の目安

 

春から初夏の群増殖期には、深刻な被害発生は少ない

*理由 アカリンダニは成蜂間でのみ寄生を繰り返す。この時期の成蜂は採餌活動に忙しく野外で死ぬ確率も多いため、感染前に群れと分離されるから。また、毎日多くの若蜂が生まれてくるが、必然的にダニが気管内で増殖する期間が短くなり、群の寄生率は上昇しない。


*秋から冬にかけて感染が拡大する

理由  外役活動が停滞して産卵がストップし、成蜂が補充されずに老蜂の比率が高まることで、寄生率が急上昇する。

 

◎注意!!

 

夏の間、健康だからと安心せずに、

 

1.徘徊蜂がいないか

2.Kウィングがいないか

3.巣箱に糞汚れがないか

などの特徴的な症状を見逃さないことが大切です。

発症すれば早めに対処しましょう。

 

 

 

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最上段でのメントール処方例

https://amzn.to/3J4znFY  👈 購入サイトはこちら

 

メントール

ニホンミツバチ養蜂家の間では、L-メントール(メントールクリスタル)を巣箱に入れて、アカリンダニ感染を予防する人が増えています。

 

処方する時期は、ミツバチを飼育し始めた頃ですが、
感染源が女王となるケースも多いことから、越冬群は9月~10月には始めたほうが良さそうです。

 

感染源が女王の場合、分蜂期には、当然、長女、次女、三女が順に感染します。女王は体が大きい分、ダニに対して比較的強いので、引越し先で産卵しながら羽化した働き蜂にも次々に感染していきます。そして秋から冬にかけて爆発的に増殖⇒消滅といわれます。

 

つまり、メントールを一番念入りに効かせたいのは新女王が誕生する3月。
秋口からその時期までにしっかりメントールを効かせて、分蜂の際にダニを持たせないようにするのが重要のようです。

特に中部地方では、最初から予防で入れる方も増えてきています。

 

メントール購入の際は、L-メントールを!!

自然界に存在するものは、すべて「L」(エル)(左旋性・させんせい)がついているので、購入時は、L-メントールという表記のものを購入するようにしましょう⤵ 

 

以下は、風邪予防などにも使用されているので安心ですね。スプレー付きは、布やマスクなどに水溶液を噴霧する際のものなので、1本あると便利かもしれません。

 
🐝メントールでの予防・処方例

 

まず、様子がおかしいと思ったら、すぐにお住まいの家畜保健衛生所などへ連絡します。蜂の検体を送って感染しているかどうかを検査してもらうためです。

アカリンダニに感染していた場合、メントールで治療します。

 

テスト期間の目安は、最低3週間以上といわれています。これは、メントールが気化する際に発生するガスが、ダニの成虫に効くためです。卵が成虫になるのは約2週間なので、まずは3週間から1カ月処方し、様子を見たところでダニが消失しているかどうかを再検査して確かめるといいでしょう。
 

自分の巣箱に置いたメントールがどの程度揮発しているかを確認しながらやることで、その地域に必要な量など、今後の目安が付きそうです。メントールでダニから復活した群れを管理されている養蜂家も多いので、経験者や研究機関に相談されるのもいいでしょう。

 

設置方法:メントールを陶器やガラス容器の上に置き、ステンレスのメッシュなどで蓋をします。それを、巣箱の最上段(すのこ上)に置きます。巣箱内に吊るす人もいますし、最下段に置いて、電池式の送風機で上に風を送る人もいます。

 

使用量:最初は2gくらいから始め、徐々に増やして、最終的に20gくらいまで増量するようです。分蜂群は入居すぐは逃去する危険があるので注意。産卵開始の3週間後、2段目の巣落ち棒に巣板が絡む頃くらいが適期。

 

一例: 

4.5月頃:入居後1カ月を過ぎた頃、メントール10gをスノコ天板から投与開始。

6.7月頃:様子を見てなれてきたら10g追加。

9.10月頃:20g追加

3月後半:冬囲いを外した頃、15g追加

 

揮発温度:メントールがダニ予防の効果を発揮するには、結晶状態から揮発してガスになる温度(通常約16℃以上)が必要です。ただし、冬から春先にかけての平均気温10~13℃でも揮発し、効果が出たとの報告もあります。これは、蜂群の出す熱によって巣箱内の温度が上昇した結果なのかどうか定かではありません。

気を付けなければならないのは、夏期などの高温時期に、メントールが一気に昇華して蜂群が大量死、あるいは逃去したという例も報告されています。使用する際は、十分に注意し、特に初心者の方は、お住まいの地域の使用状況など、現在の情報を集めてから使用されることをおすすめします。

 

   

🐝ご注意

厚生労働省食品衛生法(第11条の第一項と第三項)

食品中の残留基準値0.01ppmを超える食品の販売等は原則禁止となっています。

これは言いかえれば、「メントールが少量でも残留したハチミツは販売できない」ということですので、販売される場合は、十分にご注意ください。

  

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*庭でミントを育てている人は、ミントを巣箱に入れて予防する、という方法もあります。私はなるべく薬品を使いたくないので、これで効果があれば、こちらの方法を選択したいなと思っています。

養蜂には、100%正しい方法というのがなかなか見つかっていません。いろいろ自分なりに試して、良さそうなら継続、という臨機応変な対応が必要だと感じています。

 

 

*本サイトの記事は、以下のサイトを参考にさせていただいています。

中部 日本みつばちの会

http://mitubati.main.jp/index.html

守ろう!ニホンミツバチプロジェクト

https://www.savebeeproject.net/policy

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