スムシ
養蜂家が悩まされるスムシは、蛾の幼虫です。大型種であるハチノスツヅリガ、小型種のコハチノスツヅリガとウスグロツヅリガなどが代表格で、ミツバチ蛾と呼ばれるものは5種類ほど確認されています。
いずれも、ミツバチの巣に住みつくことから、「スムシ(巣虫)」と呼ばれています。
スムシは、春先から夏場にかけて増殖します。夜間、成虫が巣箱に近づいて、巣箱と巣箱の隙間や天板、巣門から侵入して卵を産みつけます。幼虫は、巣くずの中で育ち、巣や蜜、幼虫を食べて大きくなります。
巣を徐々に破壊していくだけでなく、巣箱に穴を開けるので、蔓延すると、ミツバチは巣を放棄して逃去します。そうならない前に、注意深い観察が必要です。
対処法
🐝巣箱内の清掃
落ちた巣くずを餌に幼虫が成長するため、
たまった巣くずを放置しない、
網基台に替えて通気性を高める、
などの対策が必要です。
また、スムシの侵入を許さない
強い群れを育てることも重要です。
🐝電撃殺虫器で駆除
成虫である蛾を、夜間、電撃殺虫器で捕獲する方法もありますが、
ミツバチがかからない工夫が必要です。
私も一台使用していますが、屋根の下、玄関ドアの下でも
驚くほど、蛾などの羽虫が取れました。
若干、灯りでひきつけてる感はあるものの、夜間や夏場はつけっぱなしで稼働。
コバエがかかると、バチッという音と焦げ臭い匂いがしますが、
今年のハエ・蚊の発生は、これでかなり抑えられたように思います。
吊り下げ式が便利です。
🐝蜂児出し(児出し)
蜂児出しとは、蜂児捨て、子出しなどと呼ばれる現象のことです。何らかの原因で、幼虫や蛹が捨てられ、群が消滅したり、逃去したりします。
健全群でも、まれに幼虫が死亡した場合は捨てられますが、ここでは、比較的、たくさんの幼虫が捨てられる、あるいは、少なくても続く場合、明らかに異常と感じられる場合をいいます。
蜂児出しが始まったら、放置せず、一刻も早く何らかの対処をすることが必要です。
🐝原因は?
🐝蜜不足・蜜源不足 →
対処法:糖液の給餌・えひめAIの活用
蜜が足りず、蜂児を育てられないため、間引かれる。
🐝夏期の巣箱内温度の上昇、または冬期の急激な冷え →
対処法:夏 遮光、日除け、網基台、継箱など
対処法:冬 段ボール、断熱材などでの保温、群れに合わせて減箱など
夏期、巣箱内が異常に熱くなり、蜂児が死んで捨てられる。逆に、冬期に巣箱内の温度が低下し、蜂児が冷えて死んで捨てられる。
🐝農薬や除草剤の影響 →
対処法:農薬散布が行われる場所に巣箱を設置しない、農薬散布の時期に巣門を閉める、近隣に除草剤の散布を控えるようお願いするなど
農薬などの薬害で働き蜂の数が減少し、蜂児が養えなくなって捨てる。
農薬の場合は、苦しみ、もがくのでわかります。赤い舌を出すのも特徴。
🐝スムシ浸食 → スムシの項参照*
対処法:巣箱内を点検し、スムシを退治、浸食された巣板を除去、網基台に交換しましょう。
巣内にスムシが蔓延し、巣碑の育児域に穴が開き、幼虫やさなぎが死んだ場合、その死体を出します。
巣房に穴が空いたり、各巣房の底に白い屑(スムシの糞)があると、ほぼ間違いなくスムシ被害にあっています。この屑と巣への穴空けはスムシ侵食が進んでいる証拠ですが、スムシは垂直の隔壁内を喰い進むので、姿は見えません。見えたころには大部分がやられている可能性もあります。
🐝ダニやウイルスなどの伝染病 →
対処法:免疫力をつける、巣箱を他の群れから移動し、片付ける。*えひめAIの活用
例えば、サックブルートウイルスに感染した場合、一部が水泡状になるので見分けがつきやすい。巣門が糞で汚れたり、出された蜂児が悪臭を放つ。
蜂児出しの原因は、1つだけでなく、
さまざまな要因が重なり合っている場合もあります。
今のところ、万能という解決策は見出されていませんが、
色々試すうちに、蜂児出しがおさまり、元気を取り戻した例も報告されています。
まずは環境を整え、給餌と同時にえひめAIを試し、
巣碑の観察、無駄巣の切除など、段階を踏んで試すうちに解決策が見つかるかもしれません。だめもとでトライしてみましょう。
🐝蜂児出しを予防しよう!!
『現代農業』で紹介されていた、えひめAI(あい)は、
納豆菌、乳酸菌、酵母菌で作られる菌液のことです!
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🐝実際に蜂児出しに効果があった?!
この菌液を、蜂児出しが始まってすぐに巣箱や蜜蜂にスプレーした養蜂家さんたちは、蜂児出しが3日~5日でおさまったそうです。市販品を購入して、農業にも活用されています。
*農業などで広範囲に使用される方は、市販品もあります
えひめAI(あい)には、体に良い微生物や酵素がたくさん含まれています。
蜜蜂の健康に良いだけでなく、田畑では「病害虫が減って農薬も減って、野菜がおいしくなる」「土着微生物が殖えて土がふかふかになった」と農家さんも大喜びだそうです。
えひめAIは、少量なら自宅で簡単に作れるので、試してみてください。
🐝えひめAI を作ってみよう!
🐝材料
- 納豆 1粒のネバネバのみを使用
- ドライイースト 3g
- ヨーグルト 25g
- 砂糖 25g
- 水道水 450ml(30~40度くらいに温めておく)
- 500ml 空のペットボトル (発酵に強い炭酸飲料用)
🐝作り方
1. 水と納豆以外の材料を混ぜる。
2. そこへ納豆のネバネバのみを入れて混ぜる。
3. 最後に温めた水を入れて、全体を良く混ぜる。
4. 30~40度くらいの温度で保管。
5. 約一日で出来上がり!
*以下は、私がパン作りに使用している、おススメのイーストです!
これ以外に、香りのいいパンがふっくら焼けます。
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*砂糖は普通の上白糖でもいいのですが、
私はなるべく自然に近いものを使用しています(#^.^#)
🐝使用方法
液体をペットボトルに入れ、スプレーをセットします。
これを巣箱や帰巣蜂に軽く噴霧します。
様子を見ながら実施して、嫌がるようなら中止します。
体験者さんは、蜂が積極的に液体を舐めているとか、いい匂いがして体に良さそう、という印象。蜂の腸に吸収されて、元気になるそうですので、ぜひお試しください。
そのほかにもいろいろな使い方ができます。
🐝キッチン、シンク
食器を洗うときは、【えひめAI】をコップ一杯分(180cc~200cc)入れ、食器につけ置きしてから洗います。えひめAI-1に含まれる酵素が油分を細かく分解します。特に汚れのひどいものは、タワシに原液をつけて洗います。
まな板の上にティッシュペーパーをかぶせ、【えひめAI】の原液を一面に垂らして一晩そのまま放置。翌日タワシでこすると、しつこい汚れもきれいに落ちます。
油で汚れた換気扇は、【えひめAI】を入れた容器の底に溜まったオリの部分を直接つけ、一晩置き、油が浮いてきたら、布やティッシュペーパーでふき取ります。
寝る前に【えひめAI】コップ一杯分(180cc~200cc)流すと、流しの匂いや配水管のヌメリが取れます。また、排水路や浄化槽もきれいになります。
生ごみに霧吹きなどで少量吹きかけておくと、生ごみ特有の嫌な臭いが消えます。
🐝 トイレ
使用後、【えひめAI】を便器に適量(100cc程度)流すと、便器に汚れがつきにくくなり、不快な悪臭も消し去ります。
寝る前にコップ一杯分(180cc~200cc)を便器にかけ流しておくと、汚れがつきにくくなり、排水管のぬめりもなくなります。
🐝 洗濯
洗濯機の中に【えひめAI】を適量(100cc程度)入れ、そのまま一晩つけ置きし、翌日洗います。ワイシャツの襟汚れなども、洗剤を使わなくても驚くほど汚れが落ちます。
つけ置き洗いをすることにより、洗濯槽の中もきれいになります。
特に汚れのひどい部分には原液をにじませておくと効果的です。
えひめAI特有のにおいは洗濯物が乾けば全くしなくなります。
🐝 お風呂、水まわり
寝る前にコップ一杯分(180cc~200cc)を浴槽に入れ、軽くかき混ぜてください。
湯アカが落ち、循環式ボイラーの配管内部の湯アカが落ちます。汚れも洗剤を使わなくてもこすり洗いだけで落ちます。また、天井などのカビも少なくなります。
お風呂のお湯を排水溝に流すだけで、ヌメリや汚れがすっきり落ちます。
🐝 ガーデニング・畑
【えひめAI】500倍~1,000倍に薄めて野菜・草花の株元や葉面に散布すると、生育促進などに効果があります。(植物活性剤としての効果)
🐝 浄化槽
台所やトイレ、お風呂で使用することにより浄化槽までの配管の臭いやヌメリがきれいになります。
浄化槽に【えひめAI】が流れ込むことにより浄化槽内の微生物が活性化してスカム(気泡によって浮き上がった汚泥)や汚泥が減少し、アンモニア臭などの不快なにおいを消臭します。ハエなども減少。
2週間に1回、250ccを目安に使用するだけで効果があります。
(使いすぎると逆に汚泥が増加する恐れがあります。)
★ その他
汚れのひどい排水路などに適量流すことにより、悪臭が抑えられ、ヘドロなども減少します。ある程度の期間、定期的に続けること。
家畜糞尿に散布することにより消臭や発酵が促進します。発酵期間が短縮され、発酵温度も高くなり、ハエなどの発生抑制効果があります。ただし、殺虫剤としての効能はありません。
微生物の活動が活性化するためボカシ作り、堆肥作り、家畜糞尿処理、土作りなど
農業分野にも利用できます。
※ いずれの場合も定期的に継続してご使用下さい。